脂肪注入法による色々な豊胸手術

豊胸手術の方法はプロテーゼ挿入だけではありません。

安全性が確立されているとは言え、人工物であるシリコンバッグを体に入れるのはやはり抵抗がある、マンモグラフィ―(乳がん検診)や授乳への影響が気になる…

という人は脂肪注入法や「プチ豊胸」と呼ばれるヒアルロン酸注入法などを検討するとよいでしょう。

また、「脂肪注入法」にもいくつかの選択肢があるので、充分に比較して決めたいですね。

脂肪注入法とは?

脂肪注入法はシリコンバッグの開発以前に主流だった手術法です。

その名のとおり、腹部や太ももから抜いた脂肪をバストに注射するというものですが、切開の必要がなく拒否反応も起こりにくいことから、豊胸手術創生期から行われてきました。

しかし、当時は本当に、「ただ」脂肪を注入するだけ。ほとんどが体に吸収されてしまい、形も崩れやすかったようです。

一時は完全に廃れましたが、当初問題とされた生着率の悪さや不純物の混入なども徐々に改善され、現在では体への負担を考えてこの方法を選ぶ人も増えています。

また、医学の進歩に伴い、脂肪注入法にもいくつかのバリエーションが登場しました。

脂肪幹細胞移植法(Cell-assisted lipotransfer : CAL法)

吸引した脂肪の半量から幹細胞を抽出し、極細サイズの針で残りと一緒にバストに注入する方法です。

幹細胞とは、さまざまな細胞の源となるもの。その研究がノーベル賞を受賞したことで一気に注目を浴びたiPS細胞(人口多機能幹細胞)でもおなじみですね。

いくら脂肪を注入しても、充分な栄養を得られなければ細胞は壊死し、石灰化したり吸収されてしまいます。自分の脂肪であるため、自然な柔らかさを得られるのですが、これまでは全体の20%程度しか生着しないことが最大の難点でした。

しかし、不純物を取り除いた脂肪幹細胞を合わせることで、脂肪だけでなく血管も作られるので、生着率が高まるとされています。

病院によっては幹細胞を取り出す一連の操作を行う機械の名称から「セリューション豊胸術」と言うこともあります。

コンデンスリッチファット法(Condensed Rich Fat:CRF法)

こちらは抜き出した脂肪をそのまま遠心分離機にかけ、老化・死活細胞を取り除いて濃縮した脂肪細胞を使用することからこの名があります。

専用の設備が必要となるため、施術を受けられる美容外科は限られますが、従来の方法よりも石灰化や細胞の壊死、感染といったリスクが低いとされています。

また、CAL法では脂肪幹細胞だけを抽出して注入するため、サイズアップは0.5~1カップ程度ですが、CRF法であれば2カップ以上も可能です。

ハイブリッド法

プロテーゼと脂肪注入法を併用する方法です。

やせ型の人が乳腺下法でシリコンバッグを挿入すると、皮膚が薄くなって形がわかりやすくなる恐れがありますが、大胸筋下法では充分な効果が得られない…といった場合に最適でしょう。バッグの輪郭が出やすいバストの上部や下部に自身の脂肪を注入することで、境目をカバーするだけでなく、より自然で美しいバストラインが期待できます。触感が柔らかく、形の調整もしやすいので近年注目が高まりつつあります。

また、プロテーゼを入れていても下垂してしまった場合にも有効です。

小さめのプロテーゼを使用し、その上から全体を濃縮脂肪細胞で覆ってしまうなど、病院によって方式が異なることもあるので、病院選びの際はしっかりリサーチしましょう。

脂肪注入法の注意点

脂肪注入法は脂肪吸引が前提。余分な脂肪を活用できるという点で一石二鳥の方法とも言えますが、それだけに施術する医師の技術が重要になってきます。

脂肪を抜いた後の皮膚が凸凹になったり、傷跡が大きく残ったなどのトラブルもしばしば聞かれます。

こうしたリスクを回避するためにも、形成外科学会の認定専門医や美容外科学会の認定専門医が常駐または施術してくれるかどうかを必ず確認してください。


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